「基地阻止」から「基地閉鎖」への直接行動の拡大を — “Futenma 365” の提案 —

末尾に文献・動画1401577.gifリンク追加(9日22時)
1401577.gifコメント#3を記事にしました.補足的な内容です. #Futenma365
    要約

普天間問題が全国民のアジェンダになっているかつてない機会(オポチュニティイー)を生かし,普天間基地撤去を実現するためには,同基地のゲートに連続的かつ長期間に亘って座り込む,非暴力の封鎖行動が必要かつ効果的であると思う.
昨日紹介したチャルマーズ・ジョンソン氏は,次のように発言しています.
「同じ日本人である沖縄住民が米軍からひどい扱いを受けているのに他の日本人はなぜ立ち上がろうとしないのか、私には理解できない。もし日本国民が結束して米国側に強く主張すれば、米国政府はそれを飲まざるを得ないだろう。」
鳩山首相を批判し糾弾するのも当然だし,また逆に応援する気持ちも分かりますが,個人個人にとって最も重要なのは鳩山さんがどうのこうのではなく,「自分が」何をするか,ということだと思います.私たちの一人一人,つまり“他の日本人”が何の行動をするのか,どう“立ち上がる”のか,ということです.ジョンソン氏の発言は,この重要なポイントに触れたものだと思います.

先のブログ記事での自治体決議の提案はその一つになりうると思います.ここではもう一つの新しい行動の提案です.現在の,基地移設反対,基地新設反対の運動からさらに攻勢に出て,普天間基地の閉鎖を求める直接行動キャンペーンを行ったらどうでしょうか.もちろんあくまでも非暴力の行動として,です.

沖縄ではこれまで,辺野古の「海上座り込み」や,高江のヘリパッド阻止運動など,果敢な非暴力直接行動で(当事者がこの言い方を好まれるかどうかは別として),基地新設が阻止されて来ました.この運動を「基地の阻止」から「基地の撤去」に拡張するのです.

具体的には,普天間基地のすべてのゲートに座り込み,出来るだけ長期間かつ連続的に封鎖するのです.これは,アメリカや米軍に対する強いメッセージとなり,またメディアも取り上げざるを得ない,強力で効果的なキャンペーンになりうると思います.

逮捕者が出ることが予想されますので,その際の支援体制,裁判への備えなど,事前の十分な準備が必要です.また,参加者には事前に,「逮捕のリスクを負う」のか「逮捕回避」かの確認をして,前者は十分な心の準備をしたうえで行動することが重要です.後者の,逮捕のリスクを避け,回りで支援する多数の人々も絶対に必要です.

すぐに警察にゴボウ抜きにされるので,封鎖の実効性はないのではないかと思われるかも知れません.しかしこのような行動を繰り返すことで,基地と米軍に対して大いなるハラスメントを与えられるし,何よりもメディアが取り上げざる得ないため,アジェンダの重心を「移設」から「基地撤去」に持って行くことが出来ます.封鎖の実効性についても,イギリスの核基地封鎖運動では,「ロック・オン」など様々な技法を開発し,最長2時間もの封鎖に成功しています.これだけの時間だと,基地の運営に何らかの実害を与えられるはずです.

これまで私が支援し,その行動の一部にも加わったイギリスの反核運動グループ「トライデント・プラウシェアズ」(TP)では,これまでの十年余りの活動で逮捕者の数は延べ2千名を超えています[註1].そしてその「逮捕」という事象は運動にとって決してネガティブではなく,メディア露出を助け,行動の「本気度」を一般市民にアピールするのに非常に役立っています.つまり,言葉だけではない,「行動による説得」です.(TPの活動家M.アームストロングは22回の逮捕と17回の拘留.インディペンデントの4月15日の記事(英文)参照)

この運動が効を奏し,イギリスでは自国の核を撤廃すべきという世論が比較多数になっています(絶対多数という調査結果もあります).また,同国唯一の核基地があるスコットランドでは,3年前から「核兵器撤去」を公約に掲げる政党が政府を握っています.

「イギリスと日本では事情が違う」と言われそうですが,確かにイギリスの反核運動と警察当局・司法当局との関係は,世界的にもかなり特殊です.私たちも3年前に,スコットランド・ファスレーン基地の封鎖行動「ファスレーン365」日本チームを作って参加しましたが,本当に「安心して」「一晩限り」の留置場を体験することが出来ました
[註21401577.gif].でも,イギリスといえども決してはじめからそうだったわけではありません.長年にわたる活動家と警察との対話,そして何よりも一般市民の支持を得るための様々の工夫が積み重ねられて来た結果です.

辺野古の運動では,数年前にリーダーの平良夏芽さんが逮捕されるという事件がありました.「一人逮捕されただけでもこれだけ大変なのに,逮捕されることを煽るとはなにごとか」とも言われそうですが,逮捕者の数がある臨界点を超えると質的な転換が起きるようです.つまり警察や裁判所の側が処理能力を超えるので,逮捕を控えるようになるのです.これはスコットランドでTPが経験したことです.私たちが一晩の留置で「無罪放免」とされたのも,一部にはその効果があります.

因みに,「逮捕される」というのは,現場の警察官と,市民・活動家との間で,法解釈についての見解が違った結果に過ぎません.われわれの側には,イラクやアフガニスタンでの米軍の非人道的な違法行為を止めるという国際法上の強力な後ろ盾があるはずです.(この点では,「基地を作らせない」ためのケースよりも,より直接的な合理性,正当性を持つのかも知れません.)

本稿の副題につけた“Futenma 365”は,2007年にイギリスの核基地を撤去するための1年間を通じて基地を封鎖するキャンペーン「ファスレーン365」(Faslane 365)に因んだものです.もちろん名前というものは,現地で実際にやる人が最もアピールすると思うものを考えるでしょう.でも「ファスレーン365」を知っている人はごく少数でしょうから,この名称を「英国直輸入」と感じる人は少ないかも知れません.むしろ,もしかすると逆に,ファスレーン365の起源が「辺野古365」にあるのかも知れません.実際TPの運営メンバーでファスレーン365の提案者であるアンジー・ゼルターは2000年に沖縄に来て講演をしています.そのとき辺野古の座り込みも知ったはずです.

普天間の海兵隊に限らず,沖縄米軍の「基地被害」の最大の被害者は,海兵隊や米軍に日々家族を殺されているイラクやアフガニスタンの人々です.したがってこれらの国の人々も,この座り込み活動に参加する資格があります.もちろん加害の側のアメリカ国民もです.このような国際協力は,一国の市民運動では出し得ない巨大な力を発揮することがあります.

折から,5月16日の日曜日には,「人間の鎖・普天間基地包囲行動」が14時〜15時に実施されます.その参加者の間で,この私の提案“Futenma 365”がほんの少しでも話題になると有り難いです.

私自身は当分は「逮捕回避」の形態での参加になりますが,このような運動が始まれば休暇を出来るだけたくさん使って,宜野湾市に駆けつけたいと思います.いや,もちろん他の形態であっても.

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[註1] 逮捕者数延べ2,251名,裁判件数520,拘留延べ日数2,197日(晩?,このうち5日はわが日本チーム),罰金総額78,024.50ポンド(罰金は実際にはほとんど払わず代わりの拘留を選ぶ).TPの活動マニュアルの日本語訳があります.反核運動だけでなく,反戦運動や市民運動に幅広く示唆をあたえる内容が盛りだくさんです.一冊千円.内容や注文先は次をご覧下さい.
 トライデント・プラウシェアズ ハンドブック

[註2]現地での体験などを「長崎平和研究」に掲載しています.次にPDFがあります.ただし写真があるため20.5MBもあります.
「ファスレーン365」と非暴力直接行動の持つ意味

 ― 核廃絶,社会運動,さらには国防の手段として ―

  「長崎平和研究」No.27, p.125-139(2009年)
他に岩波の「世界」にも拙文あり.2008年1月号,p.278-285.
 十二名の日本市民はいかに英国の核基地を封鎖したか

日本チームの封鎖行動のビデオ(YouTube,7分強)
1401577.gif2024/10/2追記:NHKの不当な言いがかりでYouTubeを停止されたため、Dailymotion にアップロードしました。→ https://dai.ly/kgUNNRgEslWGT8BrYAW



ブログ上ではサイズが少し小さくなるので,上をクリックしてご覧下さい.

こちらは以前に投稿した低解像度バージョン

追記:KENKOOKINAWAさんから,次のようなツイートが返されました:
辺野古、高江は毎日座り込みが続いてます。年に1度「人間の鎖・普天間基地包囲行動」今年は5/16(日)14~15時。そして何度目の県民大会…。私には、これ以上やれとは言い切れません。 RT @yamamoto2007 「フテンマ365」http://bit.ly/aWhI9p
確かにそうでしょうね.この運動は,広い意味の「現地の人」,つまり日本市民全体がこの運動にどのくらい関わることができるか,にかかっているでしょうね.ただ,新基地阻止よりも国際行動として取り組みやすいという有利さはあります.ある日の封鎖はこんな様子でしょうか.被害国のイラクやアフガンの人々と,アメリカの市民が手を取り合ってゲートに座り込む,それを日本市民が応援する,とてもいいシーンになると思います.ちなみにファスレーン365もスコットランドだけの行動ではなく,全世界に呼びかけた行動でした.もちろんイギリスが主体でしたが.
1401577.gif2012年11月1日追記:運動の名称としては,昨年9月にアメリカで始まり世界に拡大した「オキュパイ運動」を経験した今では,「オキュパイ・フテンマ」の方がいいかも知れません.

この記事へのコメント

  • latter_autumn

    >私たちの一人一人,つまり“他の日本人”
    >が何の行動をするのか,どう“立ち上がる”
    >のか

    現地でのパフォーマンスを否定するつもりはありませんが、県外の人には敷居の高い行動案でしょう。金と時間に余裕のある人でないとできない。

    誰でも簡単にできる効果的な行動案としては、もっと別のものがあるんじゃないですか。
    「鳩山政権を打倒せよ」
    「沖縄差別の現状を黙認する連中(具体的には誰某、何党)を支持しないようにしよう」
    みたいに。
    参院選も近いことだし。

    >また逆に応援する気持ちも分かりますが,
    >個人個人にとって最も重要なのは鳩山さん
    >がどうのこうのではなく

    仮にこれが自公政権の下で進行している事態なら、「政権打倒」と明言しますよね。
    間違っても上記のようなことは言わないでしょ。
    「麻生首相を逆に応援する気持ちも分かりますが」なんて、ねぇ。

    社民党がまだ与党に入っているから遠慮してるんですか?
    社民党としては「鳩山政権を打倒せよ」はまずいから?
    ちょっとダブルスタンダード臭いと思いますが、如何なもんですかね。
    2010年05月13日 17:07
  • 釣本直紀

    >直接行動キャンペーンを行ったらどうでしょうか
    >私自身は当分は「逮捕回避」の形態での参加になりますが

    危険な行為を他人に煽っておきながら自分は参加しない、という態度は卑怯だし説得力が有りません。


    >そしてその「逮捕」という事象は運動にとって決してネガティブではなく,
    メディア露出を助け,行動の「本気度」を一般市民にアピールするのに非常に役立っています
    >逮捕者の数がある臨界点を超えると質的な転換が起きるようです.
    つまり警察や裁判所の側が処理能力を超えるので,逮捕を控えるようになるのです

    理由が何であれ触法行為が認められる訳がありません。
    「逮捕にも何か意義が有るんだ」という危険思想はそれこそ市民の敵、平和の敵、法治国家の敵です。
    逮捕されたのならそれを誇りに思うよりまずは罪悪感を覚えるべきです。


    >因みに,「逮捕される」というのは,現場の警察官と,市民・活動家との間で,
    法解釈についての見解が違った結果に過ぎません.
    われわれの側には,イラクやアフガニスタンでの米軍の非人道的な違法行為を止めるという
    国際法上の強力な後ろ盾があるはずです.
    (この点では,「基地を作らせない」ためのケースよりも,より直接的な合理性,正当性を持つのかも知れません.)

    ここまでくるとあなたの考えは狂信的な宗教と変わりありませんね。こんな理屈が通るのなら
    「我々には堕落した人間を解脱させるという強力な後ろ盾があるはず。
    サリン散布での逮捕は法解釈についての見解が違った結果に過ぎない」
    という理屈もまた通ってしまいます。
    市民からすれば、どんな大義名分が有るにしろ犯罪者は犯罪者に過ぎません。
    法律は守って下さい。
    2010年05月20日 16:11
  • yamamoto

    すぐに自分自身が直接参加・実行できないアイデアは提案すべきでないとか,卑怯という考えには賛成できません.分かりやすいように極端な例で言いますと,病床にあるひとは体を動かすような行動のアイデアは何も出せない,ということになります.アイデアの提出だけでも立派な貢献だと思います.問題はその中味です.
     また,「逮捕のリスク」を取るか取らないかということと,勇気があるかどうか,あるいは「卑怯」かどうかが直結するわけでもありません.グリーンピースの職員のような,逮捕されても後ろ盾のある人の場合と,逮捕されたらクビになるかも知れない会社員とでは,ぜんぜん違うわけで,それぞれに合った条件で闘えばいいのです.因みに,私自身はスコットランドで「逮捕のリスク」を負う行動をし,実際に留置場を経験しました.

    法的問題に関してですが,これは「触法行為」ではなく,法を守る行為だと言っているのです.下位の法と上位の法が矛盾するとき,あるいは政府が違法行為をしているとき,前者では上位の法を選ぶこと,後者では違法行為をやめさせるために合理的かつ効果的な方法を選ぶこと,これが真に「法を守る」行為だと思います.不作為はむしろ違法行為を放置することになり,「法を守る」こととは正反対です.

    卑近な例で言いますと,電車で痴漢行為を発見したら,犯人を逮捕し,必要によっては監禁しなければなりません(私人による現行犯逮捕).通常,逮捕監禁は違法行為ですが,より重大な違法行為をやめさせるために必要なときは,正当化されるのです.法律用語では「違法性が阻却される」とか「正当行為」と呼ばれるようです.違法行為の主体が政府であっても同様です.

    政府の行為に対するこのような民間人の「取り締まり」が正当とされた裁判の例は,イギリスにはいくらでもあります.次のサイトに数例載せていますのでご覧下さい.イラク行きの戦闘機の破壊('06年)メイタイム事件('99年),インドネシアに輸出予定だった戦闘機の破壊('96年)などです.
    http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/goilsupt.html

    重要なことは,非暴力であること,それと逃げ隠れしないことです.警察官はその場で国際法などで判断出来ないわけで,人が道路を塞いでいればふつうは逮捕せざるを得ないでしょう.ですからどうしても法廷で白黒つけることが必要です.
    2010年05月20日 23:48
  • 釣本直紀

    >実行できないアイデアは提案すべきでないとか

    私の投稿を読み返してみて下さい。提案すべきでないとは書いてません。

    『アイデアを提案するだけで逮捕のリスクを人任せにするのも立派な貢献だ』
    という理屈は「私は口だけの人間です」と言っているのと同じです。
    『自分は逮捕という条件に合わないが、グリーンピースの職員の人達は逮捕されても後ろ盾が有る』
    というこの判断基準も、あなた自身が自分可愛さから定めた基準でしょう。
    思想を問わず、社会活動を人任せにするこういう考え方は全然納得出来ません。


    >違法行為の主体が政府であっても同様です

    揉め事を直接行動で解決しようとする考えは非文明的です。
    現代社会には折角法律や法廷が揃っているのですからそれを活用して、
    政府が仮に違法な行為を起こした場合裁判所にでも訴えるべきです。
    下位の法上位の法という理屈での非合法活動の正当化も私には理解できません。
    あなたの提案した活動があなたの言う所の「上位の法」に沿っている事を誰が保証してくれるのですか?


    イギリスの活動例ですが、原子力施設や戦闘機の爆破が
    正当な行為だとあなたは本気で思っておられるのですか?
    それこそ目的の為には手段を選ばないテロリストそのものですよ。
    2010年05月25日 01:22
  • yamamoto

    あらためて論じますが,とりあえず一点だけ誤認を指摘します.
    「イギリスの活動例ですが、原子力施設や戦闘機の爆破が」とありますが,決して「爆破」ではなく,家庭用のハンマーによるものです.また「原子力施設」ではなく核兵器施設です.特に前者は重大な相違点です.たとえ「同じことだ」と言われようとも,少なくとも他の人が読んだときの印象は大きく違いますから,例に挙げた事件については正確な表現をお願いします.
    2010年05月25日 06:01
  • yamamoto

    逮捕された場合のダメージの大小は,個々人の社会的環境によって大きく違うので,それに応じて,それぞれ無理をしない範囲でリスクの選択をするのがいい,というのが私の考えです.これを提案者自身にも適用しました.私の場合は,さしあたっては周辺での応援の形で加わり,さほど遠くない定年後に「逮捕リスク」のモードを選択するつもりです.あるいは,職場での環境を整えることができれば,少し長い休暇を取るなどして,逮捕リスクを選択することもあり得ます(スコットランドでの逮捕経験はこれに該当します).提案の時点で直ちに最大リスクの形態を選択しないことを「社会活動を人任せにする」と表現されるのはいかがなものでしょうか.

    実際の行動に関しては,いきなりゲート封鎖に入るのではなく,基地の稼働を停止するような穏便な申し入れを,基地や行政当局にすることになるでしょう(実際にそれが受け入れられることは考えられませんが).沖縄の基地被害防止の緊急性,さらにより重要な,イラクやアフガニスタンの人々が直接米軍に殺害されているという現状の緊急性から,自発的な停止をいつまでも待つわけにはいかない,ということになります.

    上位の法に適うかどうかは,前のコメントの最後の段落に書きましたように,社会制度的には裁判所の判断に待つことになります.
    2010年05月25日 23:00
  • 釣本直紀

    >とりあえず一点だけ誤認を指摘します

    失礼しました。確かに事件の記事には「破壊」とあるだけで「爆破」とは書いてませんでした。
    破壊という言葉から私が無意識に連想してしまったのだと思います。
    原子力潜水艦関連施設のはしけの実験設備への破壊工作事件についても「原子力施設」と書くのは確かにこちらの誤解でした。
    2010年05月28日 01:20
  • yamamoto

    事件関連の文書をチェックしていただきありがとうございます.この行動に取り組んだグループ「トライデント・プラウシェアズ」のハンドブックへのリンクを最新記事にしました.
    2章3節の「非暴力と安全のためのガイドライン」と,5章の「トライデント潜水艦非武器化の実際」に詳しくあります.長い文書ですが,もしご参考にしていただければ有り難く存じます.
    2010年05月28日 22:30
  • signs

    トラックバックをいただきまして、ありがとうございます。
    この記事の内容で、「逮捕者がでる」とありますが、このような方法は、沖縄における市民運動としては、ふさわしくありません。沖縄の歴史において、過去に反米運動をして、どれだけ国家権力によって弾圧されたかを、沖縄県民は身に沁みて知っています。
    ですから、静かな、しかもあきらめない運動が必要なのです。これは、沖縄県民でないと、わからないかもしれません。現在、行なわれている静かなデモや座り込みは、沖縄県民が通ってきた歴史の延長線上にあるのです。
    2012年07月08日 20:54
  • yamamoto

    基地ゲートを塞ぐ形での「静かなデモや座り込み」でもだめなんでしょうか?高江や辺野古では,そのような直接行動が,つまり単なる抗議の意思表示だけではなく,実効的な阻止行動が行われて来たのではないでしょうか?
    2012年07月08日 23:48
  • バッジ@ネオ・トロツキスト

    運動のかたちを決めるのに沖縄を「天の声」にまで絶対化してしまうこともないでしょう。欧米での到達点などにも学ぶ姿勢が必要です。また、何よりも、日本人にはこの分野でも創意や創造性が求められている。
    自己満足に過ぎない冒険主義的な挑発行動と共に、大衆に無力感を蔓延させるだけの「曳かれ者の小唄」みたいなアリバイ作り運動も拒絶しましょう!
    2012年07月12日 09:07

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